飯田 敏彦 (学院長)
TOSHIHIKO IIDA
大学時代、ベースを父より習いジャズに興味を持ち、自己のバンドを結成してベーシストとしてスタジオ録音などで活躍するが、後にピアノに転向。中村達也のメンバーとして参加
ハモンドオルガンを酒井 潮に、ピアノ、アレンジを河井 卓に師事した後1981年、バークリー音楽院に留学。 帰国後、全音楽譜出版社より、理論書「ジャズハーモニーStep 1.2 」を著作発刊。
1985年 田村翼(P)に師事しブルースやビバップスタイルの音使いに対して更に開眼。
1986年 初級者に解りやすい理論体系をまとめ韓国と通信教育を始める。
2000年 張光哲氏により理論書が韓国語に翻訳され韓国で発刊
2002年ウッドベースに再挑戦,河原秀夫氏に師事。現在は生徒にピアノ、ハモンドオルガン、理論を教えながらIIDA JAZZ SCHOOLの学院長を務める。
2015年には 創立60周年を迎え 記念コンサートをライブスポット赤阪Bbに於いて開催し、生徒と講師陣の熱のこもった演奏が繰り広げられ、音楽を通じて生徒と講師の輪が出来 ジャズスクールの活性化にもなりました。
娘 飯田さつき(Vo)と一緒にミニライブ演奏もしています。
著作物
全音楽譜出版社より、理論書「ジャズハーモニーSTEP1.2」を著作発刊
指導要項 / ジャズピアノ・ハモンドオルガン
・初級
初心者にピアノを教えるのは任せてください、ジャズピアノが弾けたらどんなにか楽しいと思いますよ。
難しい事は後回し まずジャズに不可欠なコードを覚える練習から始めます。
曲に合わせてコードを弾くのです、楽しいですよ気分はジャズです!
レッスンはセッション形式で生徒はグランドピアノ 先生はキーボードでベースラインを弾き ビート感やリズム感を養成します。
- 1. Major3和音 12個 一日1個でも12日で全部覚えられます、コードを覚える為にはMajor3和音が基本です。次はMinor3和音を覚えます、Major3和音の半分以下の労力で覚えられます。
- 2. Major7th, Minor7th, Dominant7th, Etc・・・各コードの転回形
- 3. Tension 9th , 13th を含むA, B, formのTwo Five One 練習
- 4. A, B, form のコードを使ってスタンダード曲のメロディー練習
- 5.アドリブの楽譜を見て アドリブフィーリング練習
・中級
- 1. イントロやエンディングのコード進行(ペダルポイントも活用)
- 2. 一段楽譜のコード進行をリハモナイズしたり、メロディーをフェイクアレンジする
- 3. Swing, Bossa Nova, アフロ、等のリズムにのる練習
- 4. コードを見てアドリブができるようになる為の練習。
- 5. 楽譜からは学べない事を伝える
指導要項 / 理論
全音楽譜出版社より、理論書「ジャズハーモニーSTEP1.2」を著作発刊
最近、音楽はすべての人々にとって身近なものとなり、みんなが自分の肌に合った音楽を楽しむようになってきたことはとても嬉しいことです。音楽のジャンルも広がりどこまでがジャズでどこまでがロックで、どこまでが現代音楽であるかといった境界線がみえにくくなってきています。
子供のためにかかれた歌や学校の音楽の教科書にも、ところどころにジャズのニュアンスやハーモニーがもりこまれた曲がのったりして、ジャズっぽい響きに対する人々の感性も豊かになってきたように思います。
そんな傾向を反映してか、ジャズ理論を勉強したいといって教室の門をたたく生徒の中にもいろんなタイプの人が増えてきました。以前はジャズ・ミュージシャンになるためにジャズ理論を学ぶ人がほとんどだったのですが、このごろではクラシック・ピアノの先生や、学校の音楽の先生方もジャズやニューミュージックの新しい響きを求めて、コードやコード進行の概要を自分の知識として学ぼうとしています。
理論書を読んだり講義を何回か聞いたが実践と結びつかないと言う意見が多く、ところが私の理論書と説明を聞いてやっと分かりましたと言う意見をたくさん聞きます。
コード進行はトライトーンの音程を持つドミナント7thコードを理解すれば90%はOKです、文章に句読点があるようにコード進行にも句読点のようなものがあり、それがケーデンスです。
ケーデンスにはドミナントケーデンス、サブドミナントケーデンス、サブドミナントマイナーケーデンス等がありますがドミナントケーデンスが強い解決感のある重要なケーデンスです。
この事が分かればサブドミナントマイナー、テンション、スケール、Upper Structure Triad等のVoicingも容易に分かると思います。